TOP ⁄ USEDo[ユーズド]通信 ⁄ オモロ大人男子の生態 ⁄ 築100年超の京町家をリノベーションして複合施設に┃vol.6(4)
築100年超の京町家をリノベーションして複合施設に┃vol.6(4)
USEDo[ユーズド]通信 > オモロ大人男子の生態 2016.10.21
室内の色調、サイン(標識)の数々。ディティールにこだわり、完成度をあげる岩崎さんの空間づくり。今回は岩崎さんの仕事の場であるMagazinn Kyoto(マガザンキョウト)のお話です。素敵な空間づくりに、どんなこだわりがあるのかを伺いました。
「編集」の力を「リアル」の場に表現した施設
築100年以上の京都らしい町家に出合いリノベーション。自分らしく生きるには「人生を編集する力」が必要。そして空間型の雑誌はその想いを体験を通して伝えるメディアになり得るんじゃないかと考え、宿泊、体験、展示、雑貨販売をする複合施設として「Magazinn Kyoto(マガザンキョウト)」をつくったそうです。
語源はフランス語のmagasin(マガザン)
自分のしたいことを、ほんの少し先に見せてくれる雑誌が好きだと話す岩崎さん。フランス語のmagasin(マガザン)が倉庫、情報の庫という意味から生まれた言葉と知り、理想とする空間をmagasin(雑誌)+inn(宿・住居)を組み合わせた「Magasinn マガザン」としました。
すべての色が含まれたグレイ
「四十八茶百鼠」という言葉があるように、昔からグレイ(鼠色)は多彩です。そんなグレイの中から岩崎さんが創りだしたエディトリアルグレイ。C(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)K(ブラック)のすべての色が含まれた、さまざまな表情を持つグレイが空間の基調になっています。
袋綴という名前のギャラリー
以前、牛乳屋の店舗だったので、片隅には大きな冷蔵庫が残されていました。小さな空間を楽しむギャラリーは、この冷蔵庫を廃棄せずに再利用したもの。狭い空間を生かしたさまざまなアート体験を企画していくそうです。
オリジナルで作成した机にも椅子にもなる家具
この空間に合う家具をオリジナルでつくりました。単体では椅子に、組み合わせたらテーブルにもなる優れものです。畳にもフローリングにも不思議とマッチしてくれる家具です。
ウイットに富んだ「サイン」が随所に
この空間にも、随所に岩崎さんならではの「サイン」が仕掛けられています。「open sesami」のサインの下には、アーティストの大貫茜さんがつくったゴマすり器のカタチをしたドアノブアートが付けられていました。室内の注意書きにも、思わず「にやり」としてしまう工夫がいっぱいです。
かっこよくて大人で個性的で......。その辺にいそうな男子とはちょっと違う。そんなオモロ大人男子の日々の生活をレポートしている「オモロ大人男子の生態」で、男子のみならず女子もマネしたくなる、DIYやセルフリノベーション、男前インテリアのこだわりをチェック!
暮らしを楽しむ「オモロ大人男子」のように、誰でも簡単に自分らしい暮らしや男前なインテリアが手に入る雑貨をあつかう『USEDo[ユーズド]ショップ』にもぜひ、お立ち寄りください。
四宮朱美:フリーライター&エディター。住まいに関連する街、建物、インテリア、コミュニティに関する記事を執筆。趣味は東京や京都の街歩き。最近は着物に目覚めたのでファッションを着物にシフト中。町家暮らしが夢。