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「スイスチョコとは何か?」最注目ショコラティエの答えにしびれる
幸福のチョコ部 > チョコレートバイヤーの語り 2017.02.10
チョコレートバイヤーみりです。今回ご紹介するのは、スイス在住のフランス人ショコラティエ、フィリップ パスクエさんです。スイスでチョコレートを学びそのまま移住。ジュネーブで素敵なお店を構えています。このお店、地元で大・大・大人気なんです! その人気の秘密にせまります。
お店の中はまるでミュージアム
中に入った途端、その種類の多さにびっくりです。カラフルにペイントされた赤や黄色のチョコたち、息を呑むほど美しいアート作品がずらり。迎えてくれたパスクエさんが地下のアトリエに案内してくれました。もう、この人からはびしびしすごいオーラが出ています。ただもんじゃない......。
スイスを選んだその理由がカッコいい
どうしてスイスに残ったかと聞くと、スイスでは、シーズンに関係なくずっとチョコだけで仕事ができるからだそうです。ヨーロッパでは、チョコだけで食べていくことはすごいステイタスのようです。私は何気なく彼らと話をして、時には冗談交じりに紹介していますが、ショコラティエは間違いなく成功者なのです。
スイスチョコって何ですか?
私は、立て続けに今まで聞きたかったことを思い切って聞いてみました。「スイスチョコとはなんですか?」彼ははっきりと「スイスチョコはビジネスのチョコではありません。ミルクチョコの歴史と技術のチョコです。スイスのチョコは技術があるので、不景気を感じたことがないんです」。いやー。自信のあるスイスのチョコ職人、お見事。かっこいいです。
なぜチョコでなければダメなのか? その理由が本物の証しだった。
さらに、突っ込んで聞いてみました。「どうして、そこまでチョコを追求するんですか? 」「パッション(情熱)です。」「どうして、ケーキではなくてチョコなの?」「チョコは無限だから」今まで会って来たショコラティエのすべてをこの人が表してくれました。だから、私はチョコから離れられないのです。情熱と無限の塊。理屈を超えたエネルギー。それがチョコなんです。この人は本物ですよ。
もはやこれは「チョコレートの宝石」
今年「幸福のチョコレート」では、ひと口サイズにバナナの存在感がしっかりあるフルーティーな味わいが秀逸な「バナナホワイト」と、シャリっとかめばチェリーの香りが広がる、やさしい酸味と甘さの「チェリーホワイト」をセレクト。「チョコレートの宝石」とも称されるパスクエ氏の作品です。
いかがでしたか? パスクエ氏のチョコは、フランスのセンスと、スイスの職人技が融合したアート作品のようでしたね。ほかにも素敵なチョコがたくさんあります。ぜひ『幸福のチョコレート』サイトへお越しくださいね♪
チョコレートバイヤーみり:チョコレートを担当して早や19年。日本初上陸やチョーうんちく系のチョコレートを捜し求め、世界中を飛び回っております。著作は『世界の果てまでチョコレート』twitter facebook。