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選べる消費者になろう『おいしい野菜』と『育て方』を知る
なるほど! おいしいの素 2016.08.09
前回の『種(しゅ)』の話に続き、『おいしい野菜』について考えるお話。今回は野菜の育て方に目を向け、代表的な栽培方法をご紹介します。生産背景を知ることは、おいしく食べることにつながります。毎日食べる野菜を見直してみましょう。
一般流通に適した『慣行栽培』
一般的なスーパーの野菜のほとんどが『慣行栽培』。化学肥料と農薬を使って大きく、早く、たくさんの収穫量を確保することができます。多くはF1種(※)を使い、きれいで均一な野菜作りを行います。安価で、きれいな野菜を得るためには、農薬・肥料の使用は避けられません。
※F1種については前回の記事をご覧ください。
有機肥料で育てる『有機栽培』
『有機栽培』は種まき、根付けの前2~3年以上と栽培中に、化学的な肥料・農薬を使わずに育てる方法。ただし、JAS認定の一部の農薬の使用は認められています。つまり農薬を全く使わずに育てる生産者も、認定農薬を使う生産者もどちらも同じ『有機栽培』。実は生産者によって育て方が異なるのです。
自然本来の力を助ける『自然栽培』
『自然栽培』は自然の節理に従って育て、化学肥料も使わず、自然が本来の力を発揮してくれるよう手助けを行います。作物の声を聴き、観察を行い、最善の方法を考えます。化学肥料を使わないのは有益な虫やバクテリアを活かし、土本来の力を過多にしないため。自然に感謝し、環境に配慮した栽培法でもあります。
まだまだ多様な方法があります
そのほかにも『特別栽培』『アイガモ農法』『自然農』などがあり、生産者によって野菜の育て方は異なります。この栽培方法が正解、という答えはありません。どれも一長一短で、生産者それぞれがポリシーを持って取り組まれています。その個性を大切に、栽培の違いを知って選べる消費者になりたいものですね。
omisoがプランナーをしている『素材の学校、そ。』では、木村式自然栽培のきゅうりをたっぷり使ってつくる『きゅうりの生姜醤油漬け』の手づくりキットを材料・保存容器・レシピなどをセットで販売しています。2016年8月21日までは、お試し期間としてお買い求めやすい価格でご案内中。 ふだんは手に入れる機会の少ない自然栽培の野菜を味わってみませんか?
omiso:食べることが大好きな食のプランナー。料理上手になりたいけど、まじめに料理教室に行くのはなんだか違う。市販の本も結局読まない。レシピ通りに作るだけでなく、応用方法をもっと知りたい……!