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スペシャルティーコーヒーの魅力! 田代珈琲の田代さんから学ぶ
なるほど! おいしいの素 2016.10.11
最近よく耳にする『スペシャルティーコーヒー』。これっていったい何なのか、知っていますか? 今回は80年以上にわたりコーヒーの製造・販売を営む田代珈琲さんから、スペシャルティーコーヒーについて教えていただきます。
「おいしい!」という驚きと感動を与えるコーヒー
スペシャルティーコーヒーとは、飲んだ人がコーヒーの風味に『おいしい!』と感動し、『こんなにおいしかったのか!』と見直し、また飲みたくなるコーヒーのこと。一般のコーヒーは価格が重視されますが、スペシャルティーコーヒーで重要なのは品質なのです。
スペシャルティーコーヒーの世界では、コーヒー農家は、いかにしておいしいコーヒーを提供するかに全力を注ぎます。一方、まずさのないコーヒーを同じ品質で提供し続けることを価値とするのが一般のコーヒーの世界です。
そう語るのは、80年以上にわたりコーヒーの製造・販売をする田代珈琲の田代さん。
スペシャルティーコーヒーの誕生
スペシャルティーコーヒーの概念が誕生する前、1960年代ごろには、価格競争により、魅力の少ない飲み物になってしまったコーヒー。品質を向上し、本当にコーヒーが好きな人に望まれる飲み物となるよう、誕生したのがスペシャルティーコーヒーという概念なのだそうです。
おいしいものには、間違いなく理由がある
スペシャルティーコーヒーでは、ワインと同じように味の個性を評価し、豆の栽培方法等のトレーサビリティーを開示し、細かく栽培条件も決まっています。欠点豆はないことが前提。徹底的に品質と個性にこだわったコーヒー作りをしているんです。初めて飲んだ時には感動しました。おいしいものには、理由があるのですね。
と熱く語る田代さん。
1杯のコーヒーに、何粒のコーヒー豆が?
1杯のコーヒーに、なんと80粒もの豆を使います。コーヒー豆は、コーヒーチェリーという果物の種を乾燥・焙煎して作りますが、1個のチェリーから種は2粒取れるのでコーヒーチェリーに換算すると40個。40個の果実から80個の命をいただいています。まさに1杯に自然の恵みがぎゅっと濃縮されたのがコーヒー。1杯のコーヒーができるまでのプロセスに思いをはせて、大切に味わいたいですね。
田代珈琲さんがスペシャルティーコーヒーの魅力を広げる新たな挑戦として、4年もの時間をかけて考案したのが『食べるコーヒー』。コーヒーバターの「カフェルホバター」とコーヒーアイスクリームの「ハウスマデューロ」。上質のスペシャルティーコーヒー豆を贅沢につかって作る、大人のための新しいコーヒーの楽しみ方です。コーヒー本来の味と香りが紡ぎだす最高のハーモニー。そのレシピと材料がセットになったキットもぜひご覧ください。
omiso:食べることが大好きな食のプランナー。料理上手になりたいけど、まじめに料理教室に行くのはなんだか違う。市販の本も結局読まない。レシピ通りに作るだけでなく、応用方法をもっと知りたい……!