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キツネに導かれてうさぎに出会う!? 世界遺産・重要文化財にも登録された神社を訪れて。
大人時間カフェ > 京都 大人のみちくさ旅 2016.10.27
伏見稲荷神社のキツネに導かれ(?)、宇治でくみひもに出会い、野菜ランチでお腹いっぱいになった後は、再びお参りに。案内人の茶タロウさんが連れて行ってくれた場所は、美しい2つの神社でした。
「源氏物語」の後半「宇治十帖」の故郷。紫式部も訪れたかもしれない宇治。
みちこ宇治の空気って気持ちいいわ。大きな川〜、宇治川ね。
さわこ宇治橋のたもとに......、紫式部!?
茶タロウ紫式部が書いた「源氏物語」五十四帖の、最後のほうは宇治が舞台になってるんですわ。
みちこ知ってる! 宇治十帖ね。光源氏の息子世代、薫や匂宮が主役で、ドロドロした恋の話でねっ。
茶タロウお、よう知ってはりますね。
みちこ大君とか浮舟とかって女性が出てきて、匂宮が薫から横恋慕して......。
さわこメロドラマ好きの血が騒いでるわよ、みちこさん。
みちこえへへ。それでね......。
茶タロウ盛り上がってますな(笑)。でも次にお連れするのは、源氏物語よりもっと前に創設された神社ですよ。
さわこへえ〜。どんな神社なんだろう?
うさぎが振り返り振り返り導いたという伝説が! 学業の神様「宇治神社」。
宇治橋を渡り、南東方面に下り少し坂を上ったところに現れたのは......。
みちここんなところに神社! 周りは民家ばかりだけれど。
茶タロウひっそりしてて、ええでしょ。ここの主祭神は、菟道稚郎子命と言うんですけどね。
みちこえっ? もう1回言って。
茶タロウ「うじのわきいらつこのみこと」です。異母兄の仁徳天皇に皇位を譲るために自害したと言われてるんですが、この辺りにあった宮居に住んではったとかでね。
さわこそれで祀られてるんだ。
茶タロウで、彼はとても学識高い人だったということから、学業や受験の神様になってますねん。
みちこへぇ〜。茶タロウさん、ホンマよう知ってはりますなぁ。
さわこ京ことばがうつってる(笑)。さ、お参りお参り! 息子が賢く育ってくれますように......。
みちこ切実な願いよね......。あ! おみくじだ。何コレ、うさぎだ!
茶タロウ「みかえり兎」です。菟道稚郎子命がこの辺で道に迷いはったときに、うさぎが振り返り振り返り、道案内したって説がありますねん。
さわこうさぎが振り返ってるところ、想像したらかわいい〜。
みちこ(......。伏見稲荷のキツネがうさぎのもとに連れて来てくれたのかな?)おみくじを抜いたあとのうさぎさんは、娘へのお土産にしようっと!
宇治神社だけじゃない! 少し歩いて、世界遺産の「宇治上神社」へ。
茶タロウほな、次行きますよ。
みちこえっ? お参りしたじゃない。
茶タロウここだけとちゃうんですよ〜。この上にもうひとつ神社があるんです。
さわこあ、立派な鳥居! 「宇治上神社」って、聞いたことあるような......。
茶タロウ実は世界遺産に登録されてますねん。ここの本殿は現存する最古の神社建築物やて言われてます。
みちこだから、世界遺産になったのね。
茶タロウさ、本殿にお参りの前に「桐原水」でお清めせな!
みちこわぁ、ちっちゃな洞窟みたい。おっと危ない。
さわこきゃー。水に落ちないでよ、みちこさん。
茶タロウハラハラさせますな〜。ここはお茶に欠かせない「宇治七名水」のひとつで、他の6ヵ所はもうなくなったんですけど、ここだけ残ってるんですよ。
みちこ貴重な場所なのね。さあ、手を清めて......。本殿へ参るぞ〜!
実は宇治神社と二社一体だった宇治上神社。心洗われる静寂に包まれて。

本殿に到着し、ここでもじっくりとお参りを済ませました。
茶タロウ本殿は鎌倉時代初期の建立で重要文化財なんですよ。菟道稚郎子命のほぼ等身大の座像が祀られてます。
みちこ高い木に囲まれて、しーんとしていて......。神聖な気持ちになれるわ。
さわこ風も気持ちいい〜。旅の疲れもすーっと引いていく感じね。
茶タロウ僕は宇治生まれ宇治育ちなんですけど、有名な平等院よりも、宇治神社・宇治上神社に宇治の真髄がある気がしてるんですわ。
みちこ落ち着いた大人の雰囲気だから、私達の世代にはぴったりの場所だわ。
さわこでもなぜ、宇治神社と宇治上神社なのかしらね。
茶タロウもともとは二社一体だったみたいです。それを証拠に、ここのおみくじやお守りもうさぎちゃん!
みちこあら〜。また会えたわね、うさぎちゃん!
古の美しい日本の風景がある宇治。次なる目的は、特産品のアレ!
さわこあ〜。いいところだったわね。気持ちがスッと軽くなったわ〜。
みちこ神社もきれいだったけど、宇治の街もきれい。さっき通ってきた宇治川にも感動したわ。
茶タロウやさしい風、豊かな水、きれいな空気が宇治の自慢です!
みちこ(......。あらら、うっとりしちゃって。本当にオトメンなんだから〜。)
茶タロウで、この風土がお茶栽培に向いていたらしくて、鎌倉時代から栽培されてます。千利休が大成した茶の湯は、宇治茶を第一にしたと言われているんです。
みちこ鎌倉時代から? 源氏物語の平安時代より後ね。光源氏や薫、匂宮たちは宇治茶を飲めなかったのね。残念ね〜。
さわこ茶タロウさん、お茶の話するんだったら、連れて行ってよ〜。
茶タロウおおっと、そうですね。ほな次は、宇治茶をいただきに行きましょ!
さわこそうこなくっちゃ!
神聖な2つの神社にお参りしたみちくさ旅ーずのおふたり。美しい場所で、清々しい気持ちになれたようです。さあ、次は最終回! いよいよ特産品の宇治茶を味わいに行きます!
宇治神社http://uji-jinja.com/index.html
みちくさ旅ーず:同じ会社で働くみちことさわこのアラフォー仲良しコンビ。みちこには小学生の娘、さわこはやんちゃ盛りの3歳児と、それぞれ仕事に育児に奮闘する毎日。おっとりみちことしっかりさわこのコンビが、忙しい日常から「みちくさ旅」へ!